大学の農学部はかなり泥臭いことをすることを知った 農場実習に研究室
久々に農学部についての話題。
農学部って何するの?ってよく聞かれることがあります。
農学とひとえに言っても遺伝分野、これは植物動物両方あります。
一般的にイメージする植物の栽培についてもやっている研究室はあります。
更には土木のような工学に近いこともしたり、昆虫学などなどかなり幅は広いです。
その中でも統計を重視したり、分子生物の視点から研究をしたりと研究室の方針も様々で、動物・植物・栽培・土・水に関することは基本的に手を出していて、それぞれの講義を受けたり研究室に入るというのが大雑把なイメージでしょう。
ちなみに自分は育種関連についてメインで学んでいました。
自分も大体そんな感じのイメージがありましたが、入学前後で一番最初に味わったイメージのギャップは現場の作業の多さでした。
大学でしょっぱなから土に触れる機会は多い
農学だから直接土に触れて植物を育てるというのは別段不思議なことではありません。
そして、その土に触れたりするのを良しとする人が多くいると思いましたが自分はあまり好きではありませんでした。
自分の場合は室内で白衣を着てプログラムによって光・気温などが管理されている施設で育成された植物についてデータを取っていく、そんな感じの実験を期待していました。
今思えばそんな資金のいることを研究室にも所属していない学部生が実践できるなんてありえないことが分かりますが当時の自分の想像する学生実験はそんな感じでした。
実際に学生実験というか実習で栽培をするのですがその場合はキャンパスから少し離れた農場で行います。
その農場は広大な敷地で建物も充実しているのですがやっぱり栽培している現場は一般的な畑。
その中で畝立てをし、植物が育ったら脇芽を取り、害虫や雑草を除去したりと様々な栽培植物について畑作業をしていました。
振り返ってみればとても楽しく充実した実習かもしれませんが当時の自分は夏も近い日に講義を終えてからその農場まで電車や一部の学生はロードバイクを使って移動し、4時間以上作業をしてからレポートを書いて期間1単位という内容に嫌気がさしていました。
研究室に入ってから
研究室に入ればそんな泥臭いことはないだろう、と思っていたのですがこちらの方が土を触ったりする機会はずっと多かったです。
研究室では更地ではなく、温室内で作業することができます。
ただ、この温室というのが非常に大変で夏場とかは植物の蒸散作用による湿気で窓を開けても相当蒸し暑かったです。
そんな中で黒い小さなポットから鉢植えに植え直すみたいな作業をして、水やりして、農薬を撒いて、根っこを調べたりと汗まみれ泥だらけになりながら作業していました。
研究内容が割とインドア系だと思っていたのですがそもそも研究の材料である植物を調達するためには自前で育てなければならなかったので、意外にも学生の農場実習よりずっと泥臭い作業をしていました。
他の人たちはどうなのか
自分はこんな感じで思い描いていた農学とのギャップを味わったのですが他の人はどうかというともっと泥まみれになっていました。
ある人は研究室で夏休み返上で稲を育てて、ある人たちは部活動でずっと栽培をしていて、ある研究室は学生実験で使っていた農場を研究の舞台にしてと、そんな人達の話を聞いて自分は実はそんなに泥臭いことをしていないことを知りました。
まとめ 大学の農作業
「泥」というワードがゲシュタルト崩壊しそうな文章になってしまいました。
結局何を言いたかったかというと大学で学ぶ農学って結構現場での作業が多いよ~ということです。
それは学生の実習とか研究室問わずです。
自分の場合は、栽培は植物工場のようなところをイメージしていたのですがそのような施設を使えるのは特定の研究室だけで、基本的には地道な作業の連続でした。
そんなことも知らずに農学部に入ったのか、と言われてしまいそうですがやっぱり農学というのは現場ありきの学問なんだと思うことが多かったです。
農学部って何をするかという導入で始めたこの記事ですが今回の話はほんの一部でした。
他にもいろいろ書くことがあるので定期的に農学部の事情などを書いていこうと思います。