【薄給?高時給?】個別塾講師バイトの実質時給を経験者が検証してみる
学生なら結構塾の講師バイトは身近なんじゃないでしょうか。
自分は個別塾で講師のアルバイトをしていました。
ところで塾講師のアルバイトについていろいろ評判を見てみると高時給という謳い文句の割にはブラックだのマイナスなものが多い気がします。
自分が2chやらNAVERまとめやら個人ブログで見てきた個別塾講師のバイトのうわさを実際に自分の経験、そして身の周りの知り合いをもとに書き綴っていこうと思います。
ただ、全て書いていくと膨大な量になるので今回はおそらくアルバイトをやる上で最初は一番注目するであろう時給(実質時給)について書いていきます。
ちなみにあらかじめ書いておくと今回は時給について触れますが塾のバイトというのは一人の人生を左右しかねない仕事内容でもあります。こちらはバイトのつもりで多くの生徒を担当していたとしても生徒にとってはたった一人の先生という場合もあるのでそのあたりはしっかりと考えておいた方がいいです。最初は時給につられるかもしれないのですがその後はそれぞれの先生のポリシーが重要になってきます。
※勤務先を特定されることは書かないので全ての情報を書くことはできません。
塾講師としての自分
今は個別塾のアルバイトをやめましたが当時の自分の状況を簡単にまとめます。
・理数科目を中心に指導。数学は高3まで教えていましたが新課程に苦労しました。
理科は高校生は物理と化学で生物はできませんでした。(農学部なのに、、、)
・英語はたまに、国語は本当に勘弁という感じです。(それでも中学生まではたまに担当します)
・3年ちょい勤務。なんか理系の主任?みたいな役のうちの一人にいつの間にか入っていました。
・勤務態度はあまりよろしくないです。(提出物を出し遅れたり講習中に多くコマに入らなかったりとクソな所が目立つ)
こんな感じの塾講師バイト時代。
ブラック?
塾の個別指導バイトはブラックみたいな意見を見ることがあります。
ただ、ひとえにブラックといってもその検証項目は無数にあるります。
どの職業でもブラックな要素はあります。バイトではないのですが一流企業に勤めている人の中にはやっていることは無茶苦茶で相当体を酷使していることがあるようです。
でもブラックとしてあまり注目されない、むしろ人気であり続ける理由はずばり、「待遇」、さらにもっと言うと「給料」が高いからだと思っています。
これはアルバイトについてもいえるのではないでしょうか。
なので今回はブラックという噂を時給から考えていきます。
そしてあくまで主観ですが大雑把にブラックかどうか問われれば
「初めはブラック、後にどんどんホワイト化」
ということを自分は感じました。
これがどういうことなのかを書いていきます。
薄給?高時給?実質時給について
塾のアルバイト募集の宣伝では高時給と書かれていたりします。
ただ、経験者は実質時給が少なくて薄給などと書いてありもします。
このあたりからまず検証していきましょう。やっぱりアルバイトの一番の目的はお金がほとんどだと思いますし。
実質時給について
実質時給についてですが例えば一コマ80分、1600円という給料が支給されるとします。
普通に考えて1600÷(60/80)で時給は1200円!!これは割高!!と考えてしまうのですが早計です。
1600円というのはあくまでコマ給、つまり1コマあたりの給料で時給ではないのです!!
入りたてはきついよ
授業には「準備」が必要でさらには「授業後の報告記入」など様々な業務があります。
特に塾に入りたての時は不慣れなことが多く、最初自分は準備のために45分ほど早く教室にいました。
さらに授業の様子などを報告するのですが書き方が分からない、授業中にやったことをメモしていない・思い出せない→テキスト確認などで初めの方は授業を終わってから1時間以上は必要な個所を記入していました。
これだけでも余裕で1コマ以上の時間を使っています。
もしも授業以外の時間が100分かかったとしたらそのひ1コマしか入っていない場合は先ほどの給料換算で行くと1800÷(60/180)で600円・・・
上記のころに加えてさらに初めの方は試用期間みたいな感じでコマ給(1コマあたりの給料)が少ないので自分は最低時給の半分あったかどうかみたいな状況でした。
それでも続けていくと・・・
ただ、勤務し続けていくと試用期間ではなく通常のコマ給になり、さらに昇給制度によって確実にコマ給が上がります。
そして講師のクラスが上がればそれだけでもコマ給が加算されて行くのでコマ給は大分伸びます。
また、経験によって
・授業前の準備→1年間やれば教える内容は1巡するのでかなりやりやすくなり、時間短縮もされる。
・授業後の業務→こちらも授業中の余裕を見つけてどんどん後回しが無くなっていく
ということで授業外時間も少なくなっていきます。
そして、1日に1コマと3コマでは実質時給が違っていきます。
授業外時間というのはコマ数毎に比例して伸びるわけではなく、1コマよりも3コマを一日で入ったほうが1コマあたりの授業時間外時間は断然低いです。
そして、慣れてくれば1日3コマ、講習期間(夏期講習など)では一日に6コマはいることもあります。
ちなみに自分は冬休みに6コマを4日連続で入ったりしました。
同僚の方からは薄ら笑い&少し引き顔で「講師の鏡ですね・・・」と言われる始末です。
まあ最終的には喉がヤバくなりましたが笑
脱線しましたがこんな感じで塾講師は続けていくとどんどん実質時給が上がる印象です。
意外な落とし穴
ただ、自分が最後まで無茶苦茶嫌だったのは他の教室で授業するということです。
一つの経営会社で複数の教室を運営している場合は自分の所属教室以外で人手が足りない場合はそちらで授業しなくてはならないことがあります。
長く務めると他教室の教室長とも顔見知りになるのでアウェー感は薄まりますが問題なのは「移動時間」です。
移動時間も実質時給の時間に含めるとなると結構つらいところがあります。
自分は最後まで他教室に行くときはコマ給アップ!!という主張をアンケート的なところに書いていましたが願い叶わずでした・・・
まとめ
塾講師バイトというのはバイトでありながらものすごく多くのことを見て、経験して考えることがあると思います。それらをすべて1つの記事で書くのは大変ですし読むほうも必要な情報をさがすのがつらいと思って今回は「実質時給」のみに絞って記事を書きました。
そして実質時給についてですが、
入りたては
・業務外時間多し
・コマ給少ない!!
・1日にそんなにコマに入れない・・・
というのが自分の場合で実質時給は下手したら最低時給の半分なんて日もありました。
ただ、続けていくと
・講師のクラスが上がる!!→コマ給が上乗せ
・一定期間ごとに昇給→さらにコマ給が上乗せ
・授業外時間について無駄が無くなる→実質の勤務時間が減少
・1日に入ることができるコマ数が多くなる
ということで途中から時給が1000円は普通に超えることができる印象でした。
実質時給に限った話で言えば個別指導の塾講師は「最初はブラックで続けていくとホワイト」という感じです。