ミセリズム

ちょっとした語ってみたい事柄を並べるブログ

スポンサーリンク



12年前のグーグルの書籍を読んで興味深かった5つの事


スポンサーリンク

今週のお題「プレゼントしたい本」

最近というわけではないのですが自分の中で近年の米国IT企業の大型上場といえばfacebookを思い出します。

 

ただ、12年前には前代未聞のとあるIT企業の大型上場が話題になりました。

 

その企業とはGoogle

 

今回はそんなGoogleが上場を果たした年に出版された本、

 

Google なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか」(嶋田淑之 中村元一著)

 

を読んだ感想などを書いていこうと思います。

 

 

この本は12年前に出版されたもので12年を近年か昔かと見るのは人によって違うかもしれませんがIT分野に関しては間違いなく昔でしょう。

 

ただ、当時を知る資料として非常に面白く、さらには今のグーグルと比較してみるという視点で楽しむことができました。

 

この本を読んで自分が気になったところをこれから書いていきます。

 

1.ニッチな検索分野に参入して今は・・・

この本を読んでいるとグーグルは当時、ニッチな検索分野に進出してここまで大きくなったと書いてありました。

 

確かに自分は本当に素人ですが検索が収益に結び付くなんて考えられませんでした。

 

本書でも書かれている通り、そして今現在の知識ではそれが広告によって成り立っているのが分かっているのですがIT業界のさらにその中での検索一本に全身全霊を注いで6年でグーグルは巨大企業になったという流れが非常に興味深かったです。

 

現在のグーグルはというともちろん検索分野でさらなる躍進を遂げている印象ですがyoutubeのような動画、電気自動車のインフラ、さらには量子コンピューターや人工知能に参入したりと事業を広げているようです。

 

ただ、これらは結局検索システムとインターネット上の広告に関連する(電気自動車はよくわかりませんが)ものなので根本的な理念は当時のままのような気がします。

 

個人的には量子コンピューターと人工知能で今は日本の記事はほとんどが日本人にしか見られないという状況からどの国の情報も一瞬でその国の言語、さらには細かいニュアンスを把握したうえでの訳した記事にたどり着ける状況を作ってほしいと思いました。

 

2.職場が自由

この本を書いた当時はグーグルの日本法人はそこまで有名ではない気がします。

そんな中ですでにグーグルの社員=グーグラーとして働いていた方々の様子が載っているのが面白かったです。

 

そこに出てくるグーグラーはとにかく仕事も日常も充実してくる感じが伝わってきました。

 

スポーツに励む人、ホームパーティーを開催し参加する人、職場で会社持ちのお菓子を好きなだけ食べている人、映画を見に行く人達、超高級料理が無料の食堂など自分が予想していた自由で夢の空間のようなIT企業の職場のさらに上を行く環境が当時からグーグルにあったことにびっくりしました。

 

 

そこに出てくるグーグラーはみんな心の底から明るく、充実し、幸せを実感し、やりがいを感じている様子でした。できれば今のグーグルの様子も知りたいという興味もわいてきました。

 

3.ページランクについて

グーグルの検索システムの重要な要素としてページランクがあるのは知っていました。

ただ、これについてどれほど重要か、いつできたのかは全く知らなかったのです。

 

本書を読み進めていくうちにどうやらページランクは最初期からの概念で重要性もトップクラスだったとのこと。

 

ページランクはあるページにリンクされている数・質でそのサイトの重要度を評価し、サイトごとではなくてページごとに重要な情報を評価していくシステムでそれによって検索結果を順位づけています。

 

このページランクのおかげで重要性の高い記事が上位表示され、グーグルの情報整理に多大な貢献をしているみたいです。

 

調べていくと昔はいろんなサイトのページランクを見ることができたらしいのです現在は不可能なようです。

 

ただ、この本を読むとページランクが無くなったというのは考えられないのでおそらくブラックボックス化したのでしょう。

 

4.vsヤフー・マイクロソフト

この本が出版されたころには検索エンジンといえばヤフーでした。

ただ、自分のサイトのアクセスとかを見ていると現在は明らかにグーグルの方が多いです。

なので本が出版されてから現在までで検索エンジンではグーグルがヤフーを抜いたと思われます。

 

当時ヤフーはインクトミ・オーバーチェア・アルタビスタ・FASTの検索エンジン部門を買収し、グーグルに対抗しました。

 

また、IT業界の最強の一角であるマイクロソフトはMSNbotという独自検索エンジン開発に乗り出しました。

 

マイクロソフトにかつて噛みついたネットスケープという企業は崩壊させられたことが有名になっているようです。

 

そして、当時ビルゲイツは「グーグルに噛みつかれた」と言いました。

 

これがどうなるのか・・・というのがこの本が出版された当時の出来事です。

 

マイクロソフトの検索エンジンはMSNbotではなくbingなのであれからいろいろ改良と化されたのでしょう。

 

そして、12年後のグーグルはというと・・・・

 

普通に検索エンジンで世界シェアトップになっていました。

 

 

実はこの本には続きがあります。

 

ヤフーもマイクロソフトもグーグルに振り回されているだけでグーグルのような確固たる理念(世界の情報を整理する)・戦略(一点突破型)を持っているのかという疑問。

 

そしてそれらが無い限りはこのままグーグルが勝ち進むであろうという予想です。

 

12年後、この作者の予想は的中していました。

 

 

5.広告(グーグルアドセンス・アドワーズ)

グーグルアドセンス・アドワーズについてはいたるところで情報が出ています。

なので今回自分が触れておきたいのは多く出回っている情報ではなく、本書を読んで思ったこと、さらには当時についての事です。

 

日本では2012年あたりからグーグルの広告はよく目にするような印象だったのですがそのグーグルアドセンスと事業者向けのアドワーズはこの本の出版当時からありました。

 

そしてアドセンスについて面白いと思ったのは記事に関連した広告が表示されることです。

 

これはグーグルの検索システムのおかげですがそのデメリットについて気になりました。

 

デメリットという言い方はおかしいかもしれませんが例えば凄惨な事件などが起こったとしてその詳細を知るべく記事を検索するとします。

 

そうやってたどり着いた記事にアドセンスが貼ってあって何かしらの企業が紹介されている場合は倫理問題があります。

 

すぐにグーグルは対処したようですがこのような落とし穴があることはびっくりしました。

 

アドセンスの規約についてはいろいろな場所で意見を見ますが厳しいところがあるという内容の根本的な部分についてうまく言えないのですが「はっ」と理解することができました。

 

 

まとめ

今回紹介した内容は自分「Google なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか」(嶋田淑之 中村元一著)を読んで興味がわいたものです。

 

その他にもいろいろ面白い情報や作者の考察が載っていました。

 

実はこの本は図書館で借りたものでそういうわけで少し昔の本を読むことができました。

IT業界の情報って常に新しいもの新しいものとみんなが注目しているように思えますがふと手に取ったこのような本を読み、グーグルをはじめIT業界の歴史を知るということはひょっとしたらブログを書く上で大切になってくるのかもしれないと思いました。