ミセリズム

ちょっとした語ってみたい事柄を並べるブログ

スポンサーリンク



シンゴジラ上陸実況の日にシンゴジラ観に行った 超面白かったから超語る!(ネタバレ)


スポンサーリンク

お題「最近見た映画」

 

11月3日は映画シンゴジラでゴジラが上陸した日みたいですね。

ツイッタートレンドを「シンゴジラ上陸実況」のハッシュタグでぎわせていました。

 

そんな中自分は観よう観ようと思ってずっと見ていなかった映画シンゴジラを見てきました!!

 

7月から8月にかけてかなり話題だったこの映画ですがやっぱり面白かったです。

 

一部で批判とかもあるみたいですがそんなのお構いなし。映画館で観て本当によかった。

そんなわけで興奮冷めやまぬうちに書けることを書きまくっていこうと思います。

 

なんかテーマを絞って書くとかじゃなくて頭の中から湧き出てくる感想とか考察を思っただけ記事にしていきます。

 

あっ ちなみに↓

f:id:vasho:20161103225229j:plain

 

これが11月3日のチケット。

意外と貴重かも。

 

では早速語っていきます。ネタバレは容赦なくしていくので嫌という方は他の記事見てください(宣伝)。

 

 

緊張感がすごい

映画を見ていて緊張感がすごかったです。

前に行ったことがある場所が破壊されていくとかではなくて映像自体に緊張感がありました。

いや、確かにゴジラが進んでいくというシナリオ自体もすごい緊張感があります。

 

ただ、映像に関しては

・画面の切り替わりが早い

・役者の口の早さと専門用語の頻度

・四方から出てくるテロップ

によってこちらに一切の猶予を与えずに情報がどんどん出てきます。

 

それらを追っていくだけでも大変。

逆にこの大変さが事態の緊急性とリンクしていてこちらも緊張感を持って楽しむことができました。

 

ちなみに画面が切り替わる演出とか声に声をかぶせる演出とかテロップはまんまエヴァンゲリオンって感じでした。

ただ、今回に至ってはシンゴジラとの親和性が最強で庵野秀明監督ならではの演出だったと思います。

 

第二形態と第三形態キモカワイイ

第二形態と第三形態のゴジラがヤバかったです。

目がなんかヤバい。

怖いとかじゃなくて間抜けで愛嬌があるのに不気味という絶妙な目をしていました。

 

しかも第二形態はのそのそと這っている感じです。

コンクリート片とか刺さって痛そうだと思うのですが表皮はあの時点で固かったんでしょう。

 

あと、そこから二足歩行になって第三形態になるところが良い!!

一回、動きが鈍くなってからグググって感じで立ち上がっていました。

 

そんなシンゴジラは一言で言えばキモカワイイ(キモ:カワイイ=8:2)。

 

先ほど目について書きましたが最初観た時は「うわっ なにこれ」と思いました。

ただ、もともとシンゴジラが海洋生物だったことを考えると納得がいきます。

 

魚ってかなりギョロっとした目をしている種類がいますもんね。

 

見慣れていくと違和感も感じなくなりました。

 

本当に余談ですがゴジラの進化のスピードに関して人間の遺伝子量の8倍って出ていてそれによって進化がすさまじいって結論になっていました。

さすがに8倍はヤバいですが比較対象のヒトって実は遺伝子量はそんなになくてハエと大差ないです。

 

武器が強くなる演出がやはりいい

シンゴジラを見る前に岡田斗司夫さんの動画を拝見しました。

と言ってもかなり昔の話ですが。

岡田さんはガイナックスの初代社長ですね。

ガイナックスといえば庵野秀明監督が当時立ち上げメンバーの一員になっていましたしそもそも大阪コンベンションの時代からの付き合いです。

 

その中で岡田さんは武器が強くなる演出がゴジラの強さを表していると言いました。

 

そして、実際に映画を見てみると、なるほど確かに。

 

最初はガトリングから始まって、機関砲、そしてミサイルとどんどん兵器が強くなっています。

 

そして、その武器の強さがそのままゴジラの指標になっているのがいいですね。

 

武器の強さは爆発や発射音の大きさでもわかりますが承認時の掛け声でどれくらいのヤバさの武器を使うのかが良くわかりました。

無制限(だったかな)が解放されたのにシンゴジラにはびくともしなかったのは絶望感がすごいです。

 

ただ、さすがに対地下施設攻撃用のバンカーバスターにはゴジラにダメージが与えられていました。

そして、それがそのままゴジラの覚醒につながったのも「やった」と思わせてから「やっちゃった」って感じがしてよかったです。

 

シンゴジラのビームは巨神兵の怨念かもしれない

シンゴジラといえばあの紫の超収束のビームのインパクトが強すぎです。

最初はガスっぽいものを吐いてそのあと、そのガスに火をつけて、さらに吐いているガスがどんどん紫っぽくなって最終的に「キィィィィィ」って音が鳴る超収束ビームとなって都市の建物を切断していました。

 

庵野爆発という言葉があるようにこのような爆発や物の破壊、その破壊をするための武器の演出は見ごたえあります。シンゴジラでも盛り上がってくるような爆炎が街を巻き込んでいましたね。

 

そして、シンゴジラのビームについて思ったのは特撮の巨神兵である「巨神兵東京にあらわる」のビームとそっくりだったということです。

 

ジブリの映画では「焼き払え」で有名なあのビームです。

 

紫色で収束している感じでカッターのように建物を破壊していくところとかまさにそのままでした。

 

庵野秀明監督はジブリのナウシカで巨神兵の作画をしていたことは有名だと思いますがその際にもっといい演出をしたかったと後悔している映像を昔見ました。

 

そもそも、宮崎駿監督は庵野秀明さん(当時はスタッフになりたて)に作画を任せる際にそこまでこだわらないように指示していたとのこと。

確かにジブリ映画のナウシカ自体とんでもない作業を必要としてできた作品です。

それを庵野秀明監督の爆発のこだわりを入れてしまったら作業量は・・・って感じだったのでしょう。この辺は完全に予想なので何とも言えませんが。

 

そして、当時の巨神兵のビームにしてやれなかったこと、その後悔と怨念がシンゴジラのビームに現れていたと思いました。

 

多分シンゴジラは核兵器に負けるよ

シンゴジラの倒す方法として各国では核兵器の使用の方向で話が進んでいました。

でも、果たしてそんなんでゴジラを倒せるのか?という疑問も自分の中で少しはありました。

 

いや、普通に考えたらゴジラも生き物ですから核を使えば倒すというよりも消滅・蒸発するでしょう。

 

ただ、今までゴジラ映画の中ではゴジラは人間の兵器では倒せないっていう展開でした。

その固定観念のせいで「どうせ核を使ってもゴジラを倒せないんだから矢口プロジェクトに賭けるべき」と一瞬でも思ってしまった自分が少し恥ずかしいです。

 

シンゴジラはそんなご都合主義ではありません。

おそらく普通に核兵器で倒れるでしょう。

 

これは生物としても当たり前ですし、そもそも庵野秀明監督の考えとしてゴジラよりも核の方が上位の存在です。

 

さっきから庵野秀明監督の話ばかりで申し訳ないのですがあの方の大好きだったウルトラマン。

庵野監督はウルトラマンの実写を撮ったことがあるのですがその際にウルトラマンの相手をする怪獣は核兵器よりも弱い立ち位置となっていました。

 

そして、人類は怪獣を倒そうと思えば倒せてしまいます。ただし核を使用して。

 

核を使わずにウルトラ怪獣を倒す役割というのが庵野監督におけるウルトラマンでした。

 

そうやって考えるとヤシオリ作戦っていうのはウルトラマンだったのではないでしょうか。

 

あのままでは核を東京に落とされてしまう。

ただ、ヤシオリ作戦なら、ヤシオリ作戦ならそれを回避してシンゴジラを封じることができる

 

そんな感じだと自分は解釈します。

 

尻尾のキモイやつなんなんだ

最後、本当に最後にちらっと映ったシンゴジラの尻尾のキモイやつら。

なんか人型の骸骨みたいな存在が無数に尻尾にいました。

 

尻尾にいるというよりは尻尾から生まれてゴジラから這い出ようとしている印象です。

 

そういえばシンゴジラってまだ進化の可能性があるって話が出ていましたよね。

それに無性生殖が可能という話も。

 

これらを合わせて考えると最終的に次の進化は空を飛べるとかではなく、小型化、人型化だったのかもしれません。

 

そして、あの冷却があと少しでも遅かったらその人型が人類の脅威になっていたのかも、という妄想を膨らませてきます。

 

しかも、その人型は無数にいました。本当に進化の途中で冷却できてよかったです。

 

生物学有識者の弁明

序盤にシンゴジラが上陸した際に生物学の有識者が3人集められました。

結局彼らの話は時間の無駄となりましたがあれには少し「あーなるほどなー」と思いました。

 

彼らのあの考えは学界では確かに正義です。

 

物事の前提を捕えて定義付けをし、さらにその上から定義を作っていって今の学問はあります。

 

でもあの時政治家が求めていたのは

・あの生物はなんなんだ

・どうするのが一番の解決だと思うか

ということに関してのヒントでしょう。

 

対して有識者はその質問自体が正しいかどうかに着眼していってしまいます。

 

この辺りのちぐはぐさは思い当るところもありますし、少し笑ってしまいました。

 

在来線の半世紀後の復讐

追記です。書き忘れました。

今回の映画では無人在来線爆弾(ネーミングカッコイイ!)が出てきてこれがゴジラに大打撃を与えます。

 

そういえば初代のゴジラでは電車が容赦なく咥えられて持ち上げられていました。

 

そんな在来線が半世紀以上経ったシンゴジラで復讐をしたように思えました。

 

ヤシオリ作戦とヤシマ作戦

これも追記です。後からどんどん思いだしてしまいます汗

 

エヴァンゲリオンではラミエルを倒す際にヤシマ作戦を実行しました。

ラミエルといえばエヴァの使徒の中でもトップクラスの強さと最高の美しさを誇っていて人気のある使徒ではないでしょうか。

ただ、戦闘能力もずば抜けており、敵からの攻撃を察知したら迎撃ビームを撃ちます。

この迎撃ビームはシンゴジラに引き継がれていました。

 

そして、極めつけは山すら溶かすほどの極大ビームです。

 

そんなラミエルを倒すのは今までのエヴァの戦いでは不可能と判断したネルフは日本全体を巻き込んだ総力戦「ヤシマ作戦」を決行します。

 

ヤシオリ作戦はヤシマ作戦をシンゴジラに当てはめたような作戦ですがエヴァを知っている自分からするとここは熱いです。

 

「デンッ デンッ デンッ デーデ・デー デンッ デンッ デンッ」っていうあの最高にテンションが上がるBGM=DECISIVE BATTLEの存在(このBGMは厳密にはヤシオリ作戦と少しずれたタイミングで流れましたが)もそうですが凝固剤を注入していたときのモニターが非常に気になります。

 

枝分かれ手しているモニターには枝の先からシンゴジラ(幹)に向かって注入されていく凝固剤が表されていますがこれがヤシマ作戦で日本中の電力をエヴァのポジトロン・ライフルに供給されているのと似ている、というか同じです。

 

凝固剤は日本中どころか世界からも入手していたようですがその力を今回はゴジラに向けていてるのが印象的でした。

 

まとめ

超語るなんて言っておきながら4000文字もないですね・・・

結局、追記していたら4000文字超えてしまいましたね。

 

 

以上が自分がゴジラを見て率直に思ったことでした。

 

・余計な人間ドラマがない

・リアル路線

 

などという感想とか考察はいたるところで出ていると思いますし、自分はそれを聞きかじってしまった上でシンゴジラを観に行ったのでそのあたりは特にこの記事で語ろうとは思いませんでした。

 

庵野秀明監督の世界観は個人的に凄い好きでどうしても庵野監督の考えをもとに考察をしてしまった部分もあります。

 

今回の考察は庵野監督が直接言ったわけではなく、あくまで彼の歴代の作品をもとに自分が思ったことを書いただけです。

 

とにかくあっという間に時間が過ぎました。

 

途中で会話の内容を理解する前に新しい会話が出てきて詳細がわからなくなる事もありましたが、それは濃い内容の裏返しですね。

 

映画館で観て本当によかったです。