善悪の屑とかいうWEB漫画・アプリでマイナー発掘に貢献した漫画
最近、アプリで無料漫画をよく読んでいます。
そのアプリ独自の無料連載漫画もあるのですが、実際に完結しているマンガが1話ずつ読めるってシステムにかなりお世話になることが多いです。
そんな漫画がですが特に社会の闇・ホラー・ミステリーを描いた作品が多く連載されていると思いました。多く連載されているというか目立つと言った方が正しいかもしれません。
これらの漫画はWEB広告でもよく見ると思います。
設定とか特定のコマのインパクトが強いので確かに広告向きですがそんなカテゴリーの漫画がここまで出てくるようになったのは「善悪の屑」の影響が大きいのではないのかと思ったりしています。
善悪の屑とは なんj・ニコニコ動画との関連
「もうウンコできないねぇ」ってセリフはひょっとしたらどこかで見覚えがあるかもしれません。
WEB広告でよく出ていました。
そう、その漫画こそが「善悪の屑」です。
善悪の屑はカモとトラの二人が犯罪者に対して私刑をしていくという漫画です。
この犯罪者ですが実在する事件を元にしておりモデルらしき人物が大抵はいます。
・女子高生コンクリート事件
・名古屋アベック事件
・尼崎事件
などなど日本で実際に起きたガチで闇が深い事件がモチーフとなっています。
そんな事件の首謀者やら犯人を残された遺族がトラとカモに依頼して成敗してもらうというのが基本的な展開でした。
成敗といっても完全な復讐でそれも遺族が満足するような形、つまり犯人たちをかなり凄惨な目に合わせることがほとんどです。
カモとトラの容赦のなさもすがすがしい。
そんな善悪の屑の主人公、カモの容姿が2chの何でも実況掲示板、通称「なんj」やニコニコ動画の「例のアレ」ジャンルで有名になっていたとあるyoutuberと似ていました。
これによって善悪の屑の広告の印象が深まったかどうかはわかりません。
ただ、少なくとも自分はあの広告のカモを見て「あっ」って思いました。
これらの影響があるのかわかりませんが善悪の屑は期間内(2016年上半期)でWEB漫画売上1位になりました。
ただ、この売り上げの理由は
・ガチでリアルな社会の闇を描いた漫画であること
・誰もが思っていた勧善懲悪(この漫画では善=屑)
・そしてインパクトのあるWEB広告
が原因だと思っています。
WEB漫画のアプリとマイナーな漫画
WEB漫画って紙が要らないですよね。
デジタルになる前って漫画も話題作、人気作以外、一部のマニアで熱狂的な人気のある作品以外は日の目を見ることが少なかったと思います。
ただ、マイナーな漫画でもアプリによる電子版なら紙は不必要。
過去に連載が終了して完結していたとしてもデジタルで流せば一発で一気に多くの人が読む可能性があります。
社会の闇系の漫画とWEB・アプリでの無料連載
人気になる漫画って
・王道の少年漫画
・青春漫画
・ある題材に真摯に向き合う主人公とその周り
とかそういうイメージです。
そのような漫画はアニメ化・ドラマ化が普通にあって、連載誌も大手という印象。
逆に社会の闇やホラーの漫画ってあまり多くの人には見せにくい部分があると思います。
なのでどうしてもそのような漫画は気になる展開があったり潜在的にファンになりそうな人がいても埋もれてしまいがちでした。
ただ、WEB・アプリでの連載なら使用者が「選択」することでその漫画を読むことができます。
そして、先ほど書いたように印刷する必要はないのでとりあえず掲載してみるという感じにアプリに載せて、電子コミックも気に入れば売れるみたいな流れも期待できるでしょう。
希望を与えた善悪の屑
そんなダークでマイナーだけれどもハマる人はハマるみたいな漫画に勇気を与えたのが「善悪の屑」な気もします。
というかあれが売れてから確実にホラーとか闇系のインパクトのある広告が増えた印象です。
実際に自分も今までは全く知らなかった、けれども無料漫画アプリで連載されている完結済みの作品の更新を楽しみにしています。
まとめ
今回のような考察記事は苦手でどうしても論理的に穴ができてしまう気がします。
後で見返してみるとやっぱりもどかしい部分が多い。
とりあえずまとめで今回言いたかったことを要約すると
・善悪の屑って漫画が電子書籍ですごい売れた
・WEB・アプリ漫画ではインパクトのある広告が多い
・WEB・アプリ漫画では多くの社会の闇・ホラー系のマイナー作品を読める機会がある
・その流れを作ったのは善悪の屑かもしれない
ということです。
今までは少年漫画を中心に読んでいたのですがダークな漫画(ダークファンタジーではないです)を読むきっかけになったのはWEB・アプリの無料連載のデジタル漫画の存在がほぼ全てでした。
そんな作品を読んで思ったことを今回まとめてみました。